高齢者の人口が増加傾向にあるにつれ、介護施設も増えてきています。しかし、介護業界は常に人手不足と言われています。介護職は人の役に立つ尊い仕事であることは間違いない事実ですが、「きつい、汚い、危険」の3Kの職種と言われることが多いです。それに加えて4つ目のKとも言われる「給料が安い」という事実もあります。

介護度の高い人のケアをするには体力も必要ですし、認知症の人を相手にするため精神面での負担も大きい傾向にあります。また、施設によっては夜勤もあり生活サイクルも不規則になりがちです。そういった身体的、精神的な負担から介護職に就いても短期で離職する人も多く、常に人手不足に陥っているという現実があります。そんな中、2006年にフィリピン、2007年にインドネシアと交わされたEPA(経済連携協定)により人手不足である介護、医療分野での外国人の人材の受け入れが始まったのです。関心があるなら外国人の介護職の受け入れが進んだ背景を調べてみてください。

しかし、外国人の介護職への登用はハードルが高いことも事実です。言葉の壁や日本人と外国人のホスピタリティに対する意識の違い、介護を受ける側の意識など、様々な問題があります。中でも言葉の壁は大きく、コミュニケーションが大事な介護職においては難しい問題です。また、介護職でレベルアップしていくための資格試験なども外国人労働者にとっては大きな壁になっています。そのため、外国人が介護士として日本で働いていくというのはまだまだ改善すべき課題が多いのも事実です。